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赤穂化成、業務用海洋深層水の販売好調

公開日:2015-07-24

食品用にミネラル濃度調整

深さ200メートル以上の深海を循環し、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分を多く含んだ海洋深層水の業務用需要が急増している。

海洋深層水の日本有数のメーカーである赤穂化成(兵庫県赤穂市)が、業務用として販売した海洋深層水の平成27年3月期売上高は、前期比23%増と高い伸びを示し、5年前に比べると年間売上高は2倍以上に拡大した。

同社の海洋深層水は、ペットボトル入りの一般家庭向けと、大型容器に入った業務用(商品名・海洋深層水ミネラル)に大別される。業務用の販売が好調なのは、食品メーカーなどの間で、食品添加物の使用を取りやめ、代わりに海洋深層水を利用する動きが加速しているためだ。

通常、食品の製造過程で、ミネラル分を補強する必要がある場合には食品添加物を用いる。しかし、食に対する安全志向の高まりを背景に、食品・飲料メーカー側が食品添加物をできるだけ使わない方向に転換。

その結果としてミネラル成分を豊富に含むうえに、安全性も高い天然原料の海洋深層水の需要が急増している格好だ。また、海洋深層水を使って炊飯すると、含有成分のマグネシウムによって米粒がコーティングされ、おいしく、ふっくらと炊き上がることから、小売り事業者がこの用途に活用するケースも増えているという。

一方、販売好調の要因として、同社の優れた供給態勢を挙げることもできる。一口に海洋深層水といっても、業務用は用途に応じてミネラル濃度を調整する必要がある。同社では高知県室戸沖の水深344メートルからくみ上げられた海洋深層水から塩分を取り除き、さらに、要望に沿ってミネラル濃度を調整して出荷する態勢を築いている。

他社にはあまり例がないこうした取り組みが販売拡大につながったようだ。一般家庭向けも「海の深層水 天海(あまみ)の水」シリーズを中心に順調に販売を伸ばし、累計販売本数は約1億9千万本に達している。(武田範夫)


 

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